3分でチェック!これが源氏物語だ!
主人公は誰?
『源氏物語』には2人の主人公がいます。
光源氏と、その息子(実は不義の子)薫です。
あらすじを一言で説明すると?
第一部
悲運の皇子・光源氏が追放を乗りこえ、出世を果たすサクセス・ストーリー。
第二部
光源氏が、かつて犯した罪のむくいを受け、最愛の妻もなくして出家する話。
第三部 (俗に「宇治十帖」と呼ばれる部分)
光源氏の子(実は不義の子)薫が、結ばれぬ恋に苦悩する物語。
おおぜい出てくる女性たち。必要なのは誰?
光源氏のまわりには女がわんさかいる、と思われていますが、
実のところ、ストーリーに関わる女性は3人です。
1.藤壺・・・光源氏の運命を支配した女性。
2.紫・・・藤壺の姪で光源氏に幸福を与えた女性。
3.女三宮・・・やはり藤壺の姪、光源氏に不幸をもたらした女性。
もう一人の主人公・薫は3人に求愛して皆ふられますが、
重要なのはラストの女性です。
1.浮舟・・・薫を尊敬しつつも別の男性を愛してしまい、行方をくらます。
この女性たちをあらすじに絡めると?これぞ『源氏物語』究極の要約♪
光源氏が主役の部分(第一部と第二部)のストーリーは、・・・
光源氏は青春時代、藤壺という女性にかなわぬ恋をします。
のちに光源氏は、藤壺の姪に当たる紫という女性と結婚し、ふたりで最高の栄華をつかみました。
しかし出世した光源氏は、やはり藤壺の姪である女三宮という女性に惹かれてしまいます。
その結果、築いてきた幸福と紫を失った光源氏は、全てを捨てて出家するのでした。
薫が主役の部分 (いわゆる宇治十帖) のストーリーは、・・・
光源氏の息子・薫は実は不義の子で、暗い性格に育ちました。
そのため恋もうまく行かず、恋人の身代わりに身分ひくい女性・浮舟を愛人にします。
しかし浮舟も、別の男性を好きになってしまい、失踪。
失って初めて薫は浮舟を想うのですが、後の祭りでした。